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人工呼吸器 パラパックの機能・使用法について [呼吸管理]

人工呼吸器「パラパック」の機能・使用法は?

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こちらは救急隊や自衛隊の医療支援部隊が
装備している呼吸管理器材の「パラパック」


臨床の現場、特に病院などでは
マニアックな器材になると思いますが、


私も完全に興味本意で
パラパックの機能や特徴について調べたので
ここでシェアしたい思います。


まず救急救命士の旦那の話では
救急車で扱われているのは、
パラパックよりも2リットル式酸素と言っていたので
これは一般的でないと言われました。


しかし説明書を見る限りでは、
なかなか便利だなと思いました。



まずパラパックで可能な主な手技・機能としては

1、酸素投与
2、換気量調節
3、CMV
4、CMVディマンド
5、エアミックス/ノンエアミックス




酸素投与に関して、
やはりパラパックに関しても
基本的2リットル酸素ボンベが使うので
酸素マスクを取り付けて酸素投与ができるようです。


そして換気量調節は
ダイヤルをまわす事で
1回換気量や1分間の換気数などを調整できます。


そして馴染みのない
3、CMV
4、CMVディマンド
5、エアミックス/ノンエアミックス
について

















CMVとはContinuous Mandatory Ventilatorの略で

最も適切な日本語意味は、「調節呼吸」。

CMVというのは強制的に換気する機能のことで
CPAや呼吸がない患者に対して

強制換気を行う機構。
(ここではCMVモードと言いますね。)


だから呼吸がない患者にはCMVモードを使います。

いっぽうCMV/ディマンドとは、
ディマンドといのは「補助」といった意味合いがあるようで、

ここがパラパックと、通常の酸素吸入との違い。

つまり呼吸のない患者に対して
CMV/ディマンドモードを選択することで

最初はCMVで強制換気し、後にもし
呼吸が戻ってきたら自動的に患者の自発呼吸に合わせて
補助的換気をしてくれます。



救急隊では、もし気管挿管適応になった場合、
挿管後、救急車に搭載されているベンチレーターを
気管チューブにつなぐことで非同期でCPRができるので
バックバルブマスクから手動で換気を行わなくても
よくなるようですが、

このパラパックは持ち運びができる
ベンチレーターともいえますね。


だから島嶼医療や、ドクターヘリなどでは
使い勝手の良い装置だといえそうです。


そして専門のバルブをマスク先端に取り付けることで
PEEPをかけることもできます。

(PEEPについてはコチラ)



5、エアミックス/ノンエアミックス


これに関しては、

救急隊が持つ一般的な酸素にはない機能だと思うのですが、
投与する酸素にエア(大気中)の空気を混入することで
酸素の消費量を70%も節約出来るようになります。
(大気汚染や重篤状態においては禁忌)


これは完全に災害医療や長期間行動が必要な
ケースに対応が考えられていることがわかりますね。









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